株式会社 Ridge-i リッジアイ

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コロナと事業の影響について(社員へ出したメッセージ

2020年4月29日 CEO

代表の柳原です。コロナウイルスによる経済の影響は留まることを知らず、一部のオンライン会議などのサービスを除いては、ほぼすべての業種にネガティブインパクトが起きております。
Ridge-iは飲食・ホテルなどと比べれば直接の影響はまだ少ないですが、最近では比較的有名なAIベンチャーでもリストラが起きるなど、かなりの波が来ているのは間違いありません。

私自身のビジネスキャリアとして、ITバブルやリーマンショックを見てきた経験や、これまで学んできた経営の先達※の教えからも、
市場に安定したサイクルなどなく、暴力的にこういう波が来る前提で、過度な投資をしない堅実な経営を主としてきています。

こういった事態で大事なのは、経営層がインパクトを客観的に見つめ、社員皆が同じ危機意識を持つこと。そして、変革に対応できる筋肉質でスリムな経営体質が求められます。
まずは社員の中でも不安な人も多いだろうと思い、3月頭に以下のような全社メールを出しました。
そして、いまは社員みんなでコロナを契機におこる変革を見越したニーズとソリューションについて侃々諤々のブレストや開発が始まって、非常に活気づいています。
このメールで安心した、という社員の声も多かったので共有します。

(※好きな経営者は多数いますが、三枝さん、柳井さん、永守さん、荒川さん、小倉さん、ベン・ホロビッツ、ピーター・ティール、学者ではドラッカーを崇拝してます。)

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3/1の全社メッセージ

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コロナの実経済への影響が無視できない状態になっていて、株価などにも大きく反映されているのは、ご存知の通りです。
ベンチャーである私たちにとってどのような影響があるか、という点について不安を持っている方もいらっしゃると思いますので、
私の考えを共有します。
 
インパクトが起きる順番に書きましたが、大事なのは⑥Ridge-iとしてどうなのか?というところなので、そこだけ読んでもらってもOKです。
 
 
①サービス業を中心とした、売上の激減
資金繰りの危ない会社はつぶれるでしょう。中小に限らず大企業でも観光・飲食系は危ないです。
良い企業は普通は2~3ヶ月の運転資金は持っていますが、そうでない会社はかなり危ない。
4月から消費が盛り上がらないと影響はさらに大きくなります。
 
②需要減と、為替の影響(円高ドル安)、サプライチェーンの断絶による、製造業を中心とした大企業の利益圧迫
需要が少なくなることと円高で輸出をメインとした会社は、数十%の利益削減が見込まれます。
またサプライチェーンが回らない(大陸での生産が中断する)ため、物資も不足し、生産プロセス自体が滞ります。
これにより、最初に研究開発予算が大幅に削られる可能性が高いです。
コロナ騒動が収まるまで、来年度予算について、凍結・判断の延期を求めている可能性も高いです。
 
③金融マーケット全体の圧縮
2008のリーマンショックの際と同程度の株価下落により、多くの金融会社でリストラが走る可能性が高い。(私はちょうど金融にいて、1日で3割が首になりました)
また、安定資産に移行するので、ドル・円・元といった強い通貨・強い債券に資金が集中するため、株が最も影響を受けやすく、PER,PBRはかなり下がると考えられます。
すでにマーケットはPERの大幅な調整が行われており、アベノミクス開始前と同水準にまで一気に落ちています。  
 
 
④ ②、③の結果として、新規事業・ベンチャー投資が大きく絞られます。
現在ベンチャーの一部バブル(時価総額 数百億~)を支えているのは、CVCを中心とした金余り状態と、AIなどのブランドに頼った楽観的過ぎるPERです(250倍以上)。
 PERの調整はコロナ以外にもすでにWeWorkなどの問題で疑問視されており、利益を求められる傾向が出ています。
 
 
⑤ ④の結果として、利益の出ていないベンチャーの資金調達や、不必要な研究開発の発注は大幅に圧縮されます。(新規のベンチャーは立ち行かない)
資金繰りの危ないベンチャーはつぶれる(もしくはリストラ)。という事が起きるのはほぼ間違いないでしょう。
また、資金繰りが枯渇すると、「大幅な値下げ競争による、人件費稼ぎ案件」が増えます。または派遣事業に移行します
AIマーケットの崩壊を、資金繰りの悪い会社が自らが引き起こす可能性が高まりつつあります。
 
 
⑥Ridge-iとしてどうなのか?
経営者の裁量は、逆風の時こそ試されます。
まず資金繰りについてですが、幸い、RIは創業以来、通期連続黒字であり、出資の際にも出資者・監査法人から堅実な経営体質を一番評価頂いています。(黒字のベンチャーは本当に少ない。)
資金繰りや無駄について、十分気をつけている体質の会社ですので他のベンチャーよりかはかなり安全、と思って下さい。
また会社案内P4のような大企業との直契約がメインなので、顧客側が破綻するリスクはかなり小さいです。
 
マーケットが落ちる事による低いPERは、上場時の時価総額などに影響する(ストックオプションの価値に影響する)可能性はありますが、
現時点で重要なファクターではなく、良い経営を続ける以上に出来ることはないかなと思っています。
また一部のマーケットの過度なPERのは全社MTGで昨年10月頃でもお話しした通りで、修正が入るべきタイミングが多少早まった程度です。
 
③の研究開発の削減は、RIの顧客の発注原資に影響するので、一時的な発注数・予算の削減、延期の影響はあると考えます。
しかし、⑤のように無理な値下げで案件を取った会社は長続きしませんので、自然とプレーヤーが減って健常化します。
もし案件を多少減ったりしても、焦らずに、空いた時間で牙を研ぎ続けていきましょう。(とはいえ、現時点ではプロジェクトが少なくなる見込みはないです。)
 
研ぎたい牙としては、顧客バリューを考慮して以下のあたりを考えています。牛久CROと議論をしています。
 
<ここは企業秘密なので割愛>
 
また、資金繰りが危ないベンチャーにいる優秀な友人がいたら、 派遣などで不本意な働き方を強いられる前に、RIに誘ってください。
 
 
 
⑦最後に、みんな心の健康に気をつけましょう。
リーマンショックのときも、心のバランスを崩す人が多かったです。
コロナ罹患の不安、ネガティブなニュースの連続、リモートでいつもと違う働き方などが、すごく心の負荷がかかっていたりします。
ぜひ自然の中でリフレッシュする、友達と話すなど、皆さんの健康なペースを見つけて下さい。
https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-51904034?fbclid=IwAR0eoBnCIKRBeMx-qMMqIBOo_Hp6NrJqo7SRD9gqaqVjZU2xA_Rtapw24KQ
 
もしも他に不安なことや、会社としてサポートできることがあったら、ぜひ気軽にご連絡下さい。