PROJECT 開発事例

白黒映像の自動カラー化

AI開発
R&D
メディア

NHKアート様との共同開発により、白黒フィルムの映像をカラー化する作業を自動で行うAIを開発。これまで膨大な時間をかけて1枚ずつ手作業で彩色していた工程をAIで自動化することで、全体の作業工程を削減し作業効率を高めることに成功しました。

プロジェクト概要

  • 人手で彩色した数枚の画像をもとに、白黒映像全体をカラー化
  • 撮影当時の時代考証をもとに決めた色で狙い通りのカラー化
  • NHKの番組でカラー化したものが放映されました

プロジェクト背景

往時の白黒映像をカラー化するには、1枚ずつ静止画を人間の手で彩色しており、手作業によるカラー化作業には膨大な時間がかかっていました。

そこで、デジタル着色技術とAI技術の融合による、白黒映像の自動カラー化システムをNHKアート様と共同開発しました。

当時の人々や生活の様子を忠実に再現する必要があるため、カラー化作業においては、専門家の意見にもとづいた入念な時代考証から色の設計を行います。そのため、「説得力のある色をどう作るか」が、白黒映像のカラー化において最も重要なテーマになります。

プロジェクト内容

説得力のある色づくりを実現するために、まずは時代考証を経て設計した色に基づき、専門家がはじめの数枚を彩色します。彩色した静止画をAIに学習させ、その後連続する静止画をAIを用いて自動彩色することで、そのシーンの彩色に特化したAIを作成します。意図した色を各部分に確実に彩色するための手法を開発することで、映像の質を高めながら作業工程の3割削減を実現しました。

これにより、人間がデザインコンセプト作りなど、より効果的な作業に集中することができるようになるだけではなく、放送品質を維持しながら全体の作業工程を削減し、作業効率を高めることに成功しました。

 

放送実績

自動カラー化技術を用いて、これまで下記の番組に用いられたカラー化映像の一部を彩色しました。

  • NHK「第50回 想い出のメロディ」
    放送 2018年8月18日(日)
    内容

    1969年 第1回放送の「思い出のメロディ」の一部をカラー化して番組内で放映

    メディア掲載情報

    2018年9月18日 日経クロストレンド(日経の有料会員向けサービス内となります)
    https://trend.nikkeibp.co.jp/atcl/contents/18/00049/00006/

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  • NHKスペシャル「戦後ゼロ年 東京ブラックホール 1945-1946」
    放送 2017年8月20日(日)
    内容

    終戦直後の東京を撮影した白黒映像の一部を、本システムを用いてカラー化

    ▼番組公式ページではメイキング映像を紹介しています。
    http://www.nhk.or.jp/special/blackhole

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  • NHK大相撲夏場所
    放送 2017年5月21日(日)
    内容 昭和16年夏場所の白黒映像一部を、本システムを用いてカラー化
    メディア掲載情報

    2017年5月22日 Itmedia
    http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1705/22/news098.html

    2017年7月10日 映像新聞