PROJECT リッジアイの現場で使えるAI開発事例
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衛星データによる土砂崩れ箇所検出
JAXA(宇宙航空研究開発機構)様より受託を受け、光学衛星データから土砂崩れ箇所を自動で検出するシステムを開発。被災地全域を数秒で解析し、約80%の高精度検出を実現しました。従来、熟練の検査員が一枚あたり数十分かけて目視確認していた作業を、1秒以内で処理することが可能です。
プロジェクト概要
- 衛星データから土砂崩れ箇所を数秒で検出
- 人手による判読作業を効率化・自動化
プロジェクト背景
衛星データの解析では、これまで熟練の検査員が目視確認で判読し、衛星画像1枚あたり数十分の時間を要していました。即時性が求められる災害対応においては、広範囲にわたる被害状況を迅速に把握することが求められ、目視で行うには非常に負荷の高い業務となります。
リッジアイでは、人手による判読業務負荷の軽減・効率化を目的とし、熟練の作業者と同等程度の水準で、土砂崩れ箇所を検出するAI解析システムを開発しました。
プロジェクト内容
土砂崩れ箇所検出モデルの開発にあたり、土砂の崩落や堆積等の災害箇所を学習する物体検出AIと、被災していない箇所を学習する異常検知AIを組み合わせることで、少ない学習データでも高精度に災害箇所を検出できるシステムを構築しました。
JAXA様からの委託で、地震及び豪雨起因の土砂崩れ事例について精度検証を実施し、北海道胆振東部地震では80%の精度で土砂崩れ地域の検出を実現しました。
土砂崩れ箇所の検出結果(左:入力画像、右:検出結果)
©Airbus DS / Spot Image(2018)
受賞歴
第4回宇宙開発利用大賞 経済産業大臣賞受賞
「土砂崩れ災害検出など、衛星データへのAI解析事業」における技術開発において、内閣府が主催する「第4回宇宙開発利用大賞」の経済産業大臣賞を、2020年3月23日に受賞しました。
▼ 第4回宇宙開発利用大賞の受賞事例 (外部リンク)
▼ 弊社事例「土砂崩れ災害検出など、衛星データへのAI解析事業」(外部リンク)
▼ 第4回「宇宙開発利用大賞」経済産業大臣賞の表彰状授与を行いました(外部リンク)
NeurIPS2019のWorkshopに採択
機械学習分野の国際会議であるNeurIPS2019併設のWorkshopに採択されました。
論文タイトル「Large-Scale Landslides Detection from Satellite Images with Incomplete Labels」
著者 木村 正成
Paper URL (#paper ID 31)