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CVPRの視察を会社がサポートする理由

2019年6月19日 CEO

柳原です。今年のCVPR 2019に二人の社員が行っています。
一人はWorkshopの採択者(兼業先での執筆)として。もう一人は将来の登壇のために。

理由は去年行ったときにWantedlyの方に書いたのですが、こちらのBLOGでももう少しします。
https://www.wantedly.com/companies/ridge-i/post_articles/123664


DL界隈への高まる注目に合わせて出席者がどんどん増えているせいなのか、執筆者以外が行くべきか、論文読み会で十分じゃないか、的な議論が今年はあるようです。

私は、可能性のある優秀な若手にとって、具体的なイメージを掴む事は絶対に価値があると思ってます。


論文読み会は知識の共有という意味で素晴らしい取り組みですが、それだけではなくて、もし本当に出たいと思っている若手にとって、CVPR本会議に採択!のような高い壁を乗り越えるには、強いモチベーションを保つ動機と、そのビジョンを明確にすることが大事です。

そのためにも、

「ここに発表側として来たい!」

という憧れはとても重要。そこが具体的であるに越したことはありません。
前回の投稿の中で上げた大きな理由、

・こういった大舞台で発表する具体的イメージをエンジニアにつけてほしい
・同年代の優秀な人がどう新しい技術に取り組んでいるか、熱気を感じてほしい

これはCVPRに限る話ではありません。

プロとして活躍するためには、その一線で頑張っているプロフェッショナル達を間近に感じて、ビジョンとギャップを明確する機会はとても重要です。


ビジョンとのギャップを分析していると、具体的なプロセスに落とせるだけでなく、自分だけが持っている強みに気づくことが出来ることもあります。(私にとって、一線で活躍している企業やその経営者と会うことが同じ効果があったりします)

 

ただ、海外学会への出席は個人の費用負担で気軽に行けるものではありません。なので、自分の会社では実力とポテンシャルのある若手エンジニアにこういった機会を与えたいとずっと思っていました。

これからも様々な形で、Ridge-iはより積極的にエンジニアの自己研鑽と成長を促す支援を導入していく予定です。

 

補足:CES2019に出席したところ、明らかに目的もモチベーションもなく、ただ視察している日本人サラリーマンが多すぎて辟易としました。海外出張=観光・遊びという意味で社員を送る大企業があるのも事実で、そういう人が本気の人たちに混ざるのは避けたい所。なので、イベントの性質と出席者の意欲は慎重に見極めています。