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成功に再現性はないが、失敗には再現性がある

2023年12月26日 CEO・IPO

激動の1年がもうすぐ終わりそうです。
ありがたいことに今年IPOしたことで一番変わったのは、大企業の先輩経営者との接点が10倍くらい増えたことです。
 
成功者を徹底ヒアリングしたことで有名なナポレオン・ヒルやデール・カーネギーが好きな私としては、先達が日々どんな心がけているのかいつも気になってしまいます。そこで、40-50人くらいの社長とのいろいろな会合から共通解を探ってました。
 
でも、なにかわかりやすい成功の法則があるわけではない。
一体どんな行動が成功につながるのか?
IPOするには何を心がければよいか?
起業を目指す学生に聞かれても、一言で答えることができないもどかしさがありました。
 
そのような中、ある経営者会合での、さくらインターネットの田中社長のショートスピーチでの一言です。
 
「成功には再現性がないが、失敗には再現性がある」
 
これはまさに我が意を得たり、と感じる言葉でした。
 
セーフィー佐渡島社長のインタビューで読んだ「穴の空いたバケツを一つ一つ埋める作業。スケールの効かないことをやりきる」といった一言にも通じます。
 
私も、苦しいときこそ地道なことをやるしかない、と社員に伝えるとき「No Silver Bullet」(魔法のような解決策なんてない)と言っていましたが、それよりも本質をわかりやすく表現してくれています。
 
 
こうして考えると、経営に限らず、受験なり、人付き合いなり、すべてのことに言えるかもしれません。
どうしても人間苦しくなると、
「成功者がしていたのは、たった3つのコレ!」
とか
「なんとかが9割」
のように、
安易な解決策に頼りたくなります。
でも、そういう本を読んで成功した!!という人をみたことはありません。(そういう本をかいて成功している人は見ますが)
 
経営をしていると、ホント天に祈りたくなるようなシーンがたくさんあります。すがる藁もない状態。
そういうときこそ、基本と現実に立ち戻って、「失敗するリスクを一つ一つ減らす行動」をするしかない。
これができるかどうか、がまず最初の「失敗しない行動」なんでしょう。
 
失敗につながる行動は山程あります。
「レスが遅い」「ありがとうといわない」「怒っている」「陰口をいう」。。etc
書ききれませんし、多分読んでて楽しくないものばかりです。
でも、私があった経営者はこうした「失敗リスク行動」をほとんど取らないで、それが自然体となることで人格として形成されている、それが成功を引き寄せる、という構造に見えてきます。
 
 
「じゃあ成功するには?」
 
この構造からすると、***をしない で埋め尽くすことになり、いわゆる悪魔の証明となってしまいます。
それでは答えにならないので、私が考える成功者の多くがしている共通する点を順に挙げてみます。
くどいですが、「これをしたら成功する」ではなく、「失敗リスクが減る」だけです。
 
成功につながる行動
1位 「レスが早い」
時間がすべてを凌駕する。
 
2位 「切り替え・吸収が早い」
朝令暮改。相手の良い意見は、明日には自分の意見になってる。
 
3位 「感謝が多い」
ありがとう。ニコニコが多い。眉間にシワ寄ってるIPO経営者はみたことない。
 
4位 「読書家」「情報収集力が高い」
ジャンル問わずたくさん読んでる。知識がアップデートされてる。
 
5位 「数字に強い」
自社の財務諸表はもちろん、行動をKPIで考える
 
6位 「無償で人をつなぐ」
ピンときた人同士を無償でつなぐ。その先でなにか始まると素直に喜べる。
 
 
これを書き始めると、多分100位くらいまですぐいきそうですが、ここまではかなり共通します。
ちなみに、この6つの逆をすると「失敗する再現性」はかなり高いと思います。(レス遅い、意見を変えない、感謝しない、本読まない、数字に弱い、いつも自分が関わろうとする、etc )
 
ということで、今年残りわずかですが、来年も引き続き、毎日毎日転びながら、「次はこれはやめよう」というメモを脳みそに地道に地道に書きながら、日々精進してます。
Think Big、Act Smallの精神で、引き続き頑張りますので、どうぞよろしくお願いします。