こんにちは、CTOの西野剛平です。日本ディープラーニング協会(JDLA:Japan Deep Learning Association)が主催するCDLEハッカソン2021にRidge-iメンターとして参加してきたのでその内容をご紹介したいと思います。
JDLAは、ディープラーニングに関する知識を有し、それを事業活用する人材(ジェネラリスト)、またはそれを実装する人材(エンジニア)の育成を目的に、G検定やE資格といった資格試験を実施しており、今回のCDLEハッカソン2021はそれらの資格保有者を参加対象としたコンペティションとなっています。また、本イベントは内閣府の日本オープンイノベーション大賞で日本経済団体連合会会長賞を受賞しており、多方面からも高い関心が寄せられています。
ハッカソンへの参加応募者は、5名で1つのチームとなるように選抜され、各チームにはJDLA正会員企業がメンターにつき、我らがRidge-iチームを含む合計6チームでコンペに取り組む形となりました。
コンペティションの内容は、三菱地所様からご提供頂いた丸の内にあるビル群での購買履歴情報、また、株式会社デンソー様からご提供頂いた車の運転における加速度等のセンシングデータ、これらを活用して都市課題を解決するサービスを提案・開発するというものです。
各チームは最終発表会に向け、約1ヶ月半をかけて新たなサービスの提案、データ解析モデルの構築、アプリケーションの開発などに取り組みました。
そして、Ridge-i チームからは、丸の内クエスト、略して「丸クエ」というソリューションを提案。丸の内や有楽町エリアでショッピングをしながら、与えられたクエストをこなしていく事により、街の魅力の再発見や快適性の向上に貢献できるといった位置情報連動型のゲームアプリケーションになります。
クエストの1つであるヒアリハットレポートでは、街の魅力低下スポットを気軽に報告する事ができます。高齢者の方やベビーカー、またはハイヒールを履いた女性の方にとって通行の障害となりそうな階段、段差、排水溝などを見つけたら、それらをスマホで撮影して丸クエにアップロードします。すると、リスク箇所がAIによって自動認識され、位置情報と共に丸クエ上のMapに登録されます。
Ridge-i チームのメンバーの皆様は、平日の昼間は本業をされている方ばかりなので、金曜や土曜の夜遅くにミーティングを開催していましたが、毎回全員参加されていたので、本当に感心しておりました。(私は後半ほとんど参加できず申し訳なかったなぁと思っております。)
最初の2〜3週間は各メンバーがアイディアを持ち寄ってのブレストMTGが中心であったため、目に見える進捗はあまりなく、やきもきした状態が続いていましたが、アプリの方向性が定まってからの後半の追い上げは目を見張るものがあったように思います。
みるみるうちにAI Modeが出来て、デモ用アプリケーションも完成し、成果報告書がまとめられ。そして勢いそのままに最終発表会当日、素晴らしいプレゼンテーションのすえ見事最優秀賞を獲得!!本当におめでとうございました!!
何故勝てたのか?理由はいろいろあるのかもしれませんが、自分はどのような貢献をする事がチームにとって最良なのか。この問いに対して、各人の得意領域を理解し、相手に頼るべきところは信頼して任せ、自分がやるべきところは最大限に役割を果たす、これをメンバー全員が意識して行動した事により、相補的な効果もあいまって、チームとしてのパフォーマンスが最大化された。これこそが勝因の主たる理由ではないかと思っています。
最後に、Team Ridge-i として死力を尽くしたメンバーの皆様からのコメントを頂いたのでご紹介したいと思います。本当に皆様お疲れ様でした!!
[福永 圭佑さん]
立ち上がりは暗中模索・五里霧中でまとまりませんでしたが、そんな中、何気なく投下された「丸の内クエスト(マルクエ)」というキーワード。個別のアイディア、メンバーの得意技、試行したモデル・分析など、バラバラだったすべてのピースが「マルクエ」の中に次々とハマッていく様子に鳥肌が立ちました!
メンターの西野さん・伊澤さんには、かなり冷や汗かかせたと思いますが、信じて見守っていただきありがとうございました。
[森 恒成さん]
バランスの取れたチームメンバーに恵まれ、それぞれの得意分野を発揮し、1つのプロダクトとして発表することができました。結果として最優秀賞をいただくことができ大変嬉しく思います。
メンターの西野さん、伊澤さんには、チームを温かく見守っていただくとともに、AI・データ分析における専門的なご助言をいただき、ありがとうございました。
[岡田 俊樹さん]
スタートはどう与えられたデータを使うか、アイディア出し、開発的な観点も含め色々試行錯誤しましたが、最終的にまとまって良いものができ、賞を獲得できたことを大変嬉しく思います!
ハッカソンを通じて、0->1を作ることの難しさを再認識しました。
メンターの西野さん、伊澤さんには夜遅い時間のMTGにもかかわらず、様々な観点でアドバイスやサポートをいただき、ありがとうございました。
[上本 拓弥さん]
率直に優勝できて嬉しいです!振替ると、アイディア出しに時間を掛けたことが結果としてはよかったと思います。他のチームではマッチングの提案が多かったですが、それをも包含する「マルクエ」まで発展できました。最終的にアプリのデモで見せられるぐらいの成果を出せたこと、メンターの西野さん、伊澤さん、もちろんチームメンバーには感謝しております。ありがとうございました。
[平井 俊さん]
この度は最優秀賞をいただくことができ、大変嬉しく思います!前半のアイデア出しでは苦しみましたが、後半に追い上げ、「マルクエ」というプロダクトに、自分の実装が組み込まれ微力ながらチームに貢献できたこと、また、素晴らしいチームでハッカソンに取り組むことができたことを誇りに思います。
お忙しい中、メンターの西野さん、伊澤さんには、夜遅くまでアドバイスいただきまして、ありがとうございました。